

泌尿器外科
テキストが 泌尿器外科で最も多いのが尿路結石症による外科手術です。結石の位置や数、種類、閉塞の有無によって治療方針が異なります。閉塞性の泌尿器疾患であれば緊急性は著しく高くなりますし、その程度によっては外科手術の前に状態の安定化が必須になることもあります。

当院で実施した手術症例 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
膀胱結石
・膀胱結石摘出術(開腹下)
・膀胱結石摘出術(腹腔鏡下)
尿管結石
・人口尿管設置
・SUBシステム設置
・尿管チューブ設置
・尿管切開術
・膀胱尿管新吻合
腎結石
・尿管鏡検査
膀胱結石 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
膀胱を直接切開することで、膀胱内の結石を摘出します。お腹を開ける開腹下によるものと、腹腔鏡を用いた小さな傷口で行う腹腔鏡下による2つのアプローチ法があります。
開腹下での結石摘出術
腹腔鏡下より大きく切開することで視野を広くすることが可能になります。

腹腔鏡下での結石摘出術
開腹下と比較して視野は狭くなりますが、腹腔鏡で内部を観察が出来るのに加えて、小さな傷口での手術が可能になります。

尿管結石 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
尿管結石に対する外科的処置には、人口尿管設置(SUBシステム、尿管チューブ)、尿管切開術、膀胱尿管新吻合術の大きく3つのアプローチ法があります。尿管拡張の程度や症例の状況によって選択できる術式は変化する場合があります。
人口尿管設置術
尿管とは別の迂回路を形成することにより、尿管破裂や術部からの尿漏れのリスクを回避することが可能となります。
1.SUB(Subcutaneous Ureteral Bypass)システム設置
皮下にポートが設置されているため、ポート部からの洗浄が可能となり、再閉塞のリスクを軽減することが可能となります。

2.尿管チューブ設置
SUBシステムとは異なり、ポート部分がないため、SUBシステムより再閉塞のリスクは高いですが、簡易的に設置することが可能となります。

尿管切開術
尿管閉塞部の直上を切開することで、閉塞物を直接摘出します。

尿管膀胱新吻合術
尿管を膀胱と直接吻合することで、新しい尿路を形成する手術になります。

腎結石 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
腎結石は腎臓を直接切開する腎切開と尿管鏡を用いて結石を摘出する2つのアプローチがあります。腎臓への負担が大きいため、腎結石は基本的に外科適応にはならない場合が多いです。
尿管鏡による腎結石摘出術

入ります。