

腫瘍外科
腹腔内や胸腔内の腫瘍は初期には無症状なことが多く、健康診断や他の疾患治療中に偶発的に発見されることも少なくありません。またそういった腫瘍は巨大化し周囲の臓器に影響を及ぼすこともありますし破裂しショック状態で来院されることもあります。発見された状況に応じて治療を行うことはもちろんですが最終的には根本である腫瘍を取り除くことが治療の根幹になります。手術を行う場合、前もってCT検査を行い、腫瘍の広がり、血管の走行や血管への浸潤、転移の有無 などを行い様々な状況に対応できるよう計画をたて腫瘍外科を行なっております。
副腎腫瘍
副腎由来の内分泌系腫瘍です。
褐色細胞腫、副腎腺癌、副腎腺腫などがあります。腹腔内で巨大化することも珍しくありません。特に褐色細胞腫は周術期の血圧変動が著しく

肝臓腫瘍

肝臓の腫瘍
比較的無症状で進行することが多く偶発的に発見されることがほとんどです。放置すると破裂することも少なくありません。手術の難易度が高くリスクの高い腫瘍であり、部分切除と肝葉切除に分けら
れます。実際には超音波検査で拡大傾向があり、肝臓の腫瘍が直接的に命にかかわる場合には積極的に手術を勧めております。
原発性肺腫瘍
肺腫瘍
は猫で悪性度が高くがん性胸膜炎や胸水の原因になります。孤立性で周囲に癒着がなければ肋間開胸術で切除することが可能です。犬でも偶発的に胸部レントゲン検査で発見されることがあります。

膀胱移行上皮癌

移行上皮癌
は膀胱に発生する移行上皮癌は進行すると排尿障害、排尿困難から尿毒症を生じ著しくQOLを低下させる腫瘍です。当院では早期発見の場合に、完治を目的とし、膀胱尿道全摘出術を行うこともあります。
脾臓腫瘍
脾臓
には悪性度の高い腫瘍から良性の腫瘍まで様々な腫瘍が発生します。良性腫瘍であったとしても腹腔内で破裂・出血し出血性ショックに至る可能性があるため、拡大傾向である腫瘍は摘出することをお勧めしています。

当院では胸腔内、腹腔内に限らず様々な腫瘍外科を行なっています。