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2022年9月15日

胆泥症・胆嚢粘液嚢腫

 胆嚢とは、肝臓で作られた胆汁の貯留を行う臓器で、方形葉と内側右葉に埋まるように位置しています。胆嚢から発生する疾患には胆石、胆泥、胆嚢粘液嚢腫および胆嚢炎などがあり、血液検査や超音波検査にて発見されますがその多くは無症状のまま推移していきます。しかし一度症状が発現すると、軽症例でも食欲不振や嘔吐、下痢が認められ重症例になると胆嚢が破裂し血色素尿や黄疸、胆汁性腹膜炎などを呈し命に関わる事もあります。

本症例は、胆嚢粘液嚢腫が破裂し腹膜炎を生じていたため胆嚢摘出術を行った1例です。

経過

急性の嘔吐、下痢、食欲不振で来院し、血液検査では肝酵素の上昇と高ビリルビン血症が認められました。腹部超音波検査にて胆嚢壁の不整と総胆管の拡張、胆嚢周囲に炎症所見を認めたため胆嚢摘出術を行いました。

胆嚢のエコー写真 
総胆管の拡張

     

実際の手術写真

肝臓に癒着している胆嚢
胆嚢を肝臓から剥離

 

胆嚢頚部を結紮し切除
総胆管の開口部
洗浄後開口部をクリップで止めます
アクティブドレーンを設置し平服

この症例は術後大きな合併症もなく退院していきました。

胆嚢疾患は、超音波検査を用いた定期検診を行なっていないと突然調子が悪くなり命に関わる疾患です。犬では特に多く、高齢期に入る子では特に気をつけるべき疾患の一つです。是非検診を行い適切な治療と予防を行なってください。

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