診療科
消化器の病気/総合診療科
⾷欲不振や⾷べムラ、嘔吐や下痢、体重減少、削痩(痩せてきた)などが認められたらご相談ください。原因となるものは胃や腸だけでなく、肝臓、胆嚢、膵臓などの消化に関わる器官が原因になることもあります。また消化器の病気だけでなく、感染症や⾃⼰免疫疾患、⾎液の病気などでも上記の症状は認められます。⽇常のなかでお気づきの点があれば受診されることをお勧めします。
当院では⾎液検査、レントゲン、エコー検査に加えて9.2mmと5.4mm2種類の太さの内視鏡を⽤意し、様々な病気に対応できるよう準備をしています。さらに原因不明の肝酵素上昇や胆嚢疾患にも⼒を⼊れていますのでお気軽にお問い合わせください。
症例
-
紐状異物
紐状異物は危険な異物の一つで、特に猫に多く見られます。 消化管は食べ物を消化・吸収するために蠕動運動をしています。紐によって手繰り寄せられた消化管は、蠕動運動によって…
2年前 -
胆嚢破裂を起こした胆嚢粘液嚢腫の犬
胆嚢粘液嚢腫は犬の代表的な緊急疾患の一つです。以前にも当院で胆嚢摘出術は数例行っておりますが、今回は胆嚢が合破裂し胆嚢内要物が腹腔内に播種した症例をご報告いたします。 …
2年前 -
内視鏡で誤食した釣り針を摘出
釣り針を食べてしまったとの事で来院した7カ月のワンちゃん。 X線検査を実施すると胃の中に釣り針が・・・。 釣り針のような尖ったものは…
2年前 -
炎症性腸疾患<IBD>、慢性腸症
炎症性腸疾患<inflammation Bowel disease:IBD>
慢性腸症<chronic entropathy:CE> 小腸または大腸の粘膜固…5年前 -
胆泥症・胆嚢粘液嚢腫
胆嚢とは、肝臓で作られた胆汁の貯留を行う臓器で、方形葉と内側右葉に埋まるように位置しています。胆嚢から発生する疾患には胆石、胆泥、胆嚢粘液嚢腫および胆嚢炎などがあります。…
2年前 -
肝生検
健康診断で『肝臓の数値が高いですね』と言われたことや過去に『黄疸があり大変厳しい病気です』と動物病院で診断されたことはありませんか? 猫ちゃんの肝臓の病気は栄養性、感…
5年前 -
内視鏡 異物除去
内視鏡症例をご紹介いたします。 果物の種を飲み込んでしまったワンちゃんで内視鏡によって摘出を行いました。 異物、誤食の中で桃の種など果物の種は高確率に腸…
4年前
呼吸器科/循環器科
呼吸器・循環器の疾患には呼吸が苦しい、咳が出るなど、違う病気にも関わらず同じような症状が出るものが多くあります。また緊急疾患も多く、診断治療には迅速かつ正確な知識と治療⼿順が求められる場合も少なくありません。当院ではエコーや⾎液ガス検査による正確な診断に加え、ICU(⾼濃度酸素室)ユニットを準備し治療に当たっております。
症例
-
気管支鏡を実施した猫の症例
呼吸器疾患に対する検査にはX線検査やCT検査等の画像診断に加えて、血液検査(動脈血液ガス分析)や気管支鏡検査、肺生検(病理検査)などが挙げられます。消化管や肝臓などの他の…
2年前 -
酸素中毒
皆さんは「酸素中毒」というものをご存じでしょうか。スキューバダイビングなどで酸素ボンベを使ったことがある方は耳にされたことがあるかもしれませんが、実は酸素にも中毒…
2年前 -
うっ血性心不全/心原性肺水腫(犬)
心源性肺水腫とは、僧帽弁閉鎖不全症や肥大型心筋症などの心臓病によって心臓内の血液の鬱滞が悪化する事により、肺に血液中の水が押し出され呼吸困難を生じる二次的な病態で…
5年前 -
肺高血圧症
今回の症例は『肺高血圧症(pulmonary hypertension: PH)』です。
肺高血圧症は肺動脈圧の上昇を主として、様々な疾患から2次的に生じることの多い…4年前
腫瘍科/⽪膚科
腫瘍(ガン)の病気は発⽣する場所により出てくる症状が違います。また発⾒した時には⼿遅れであることも少なくないため、早期発⾒早期治療が肝になります。そのため当院では定期的な健康診断をオススメしています。特に中⾼齢差し掛かる7歳には全⾝の検診をすることをお薦めしています。
発⾒した癌に関しては抗がん剤、外科治療に進むにあたってしっかりとした治療計画および費⽤をインフォームさせていただいております。
⽪膚や⽿の疾患は1次診療で⼀番多い疾患になります。飼い主様への丁寧なインフォームを⼼がけ、トリミングと連携しながらケアから治療までを⼀貫して⾏っております。体に優しいシャンプー療法や炭酸泉も⾏っております。お気軽にご相談ください。
症例
-
腫瘍科
獣医療の発展に伴いペットの長寿化が進み、ペットの死因でも悪性腫瘍(ガン)が上位を占めるようになってきました。 犬の平均寿命 14.76 歳、猫の平…
1年前 -
皮膚科
皮膚疾患はワンちゃんや猫ちゃんが予防以外で動物病院を受診する理由としてTOP3に入り、当院でも皮膚疾患で受診される方が多くいらっしゃいます。「痒がっている」、「皮膚が赤く…
1年前 -
犬の乳腺腫瘍
犬の乳腺腫瘍とは、雌犬で一般的に認められる腫瘍であり、雌犬の全腫瘍中52%を占め、約半数が悪性です。臨床徴候としては乳腺内に単一または多発性に結節を認め、悪性の場合は急速…
1年前 -
鼻梁にできた多小葉性骨腫瘍
多小葉性骨腫瘍は犬の頭蓋骨にできることの多い骨の腫瘍です。局所で拡大し脳を圧迫することで神経症状を示すことも少なくありません。今回は鼻梁部(鼻と頭蓋骨の間)にできた多小葉性…
2年前 -
犬の脾臓腫瘍
犬の脾臓腫瘍は中・高齢で好発し、1/3~1/2が悪性とされています。腫瘍破裂や出血により劇症を呈することもあれば、症状が認められない場合も少なくありません。今回紹介…
1年前 -
猫の盲腸腺癌
猫の体重減少には様々な原因があります。甲状腺機能亢進症や慢性腎不全、糖尿病や腫瘍などが代表的な疾患です。特に、このような病気は急激に体調に変化をもたらすわけではなく、ゆっく…
2年前 -
肥満細胞腫
肥満細胞腫は、犬の皮膚腫瘍のうち20%前後を占めるため、犬の腫瘍では遭遇することの多い疾患にあたります。主にしこりの付近のリンパ節、続いて肝臓、脾臓へ転移することも多いため…
2年前 -
全耳道切除・鼓室法切開
慢性外耳炎・中耳炎 慢性外耳炎は、日常の診療でよく遭遇する疾患です。この疾患はどの犬種にも生じますが、特にアメリカン・コッカー・スパニエルやシーズーなど原発性脂漏症…
2年前
泌尿器科/内分泌科
お⽔を飲む量が増えた/尿の量が増え⾊が薄くなった、トイレに⾏く回数が増えた、おしっこに⾎液が混じる、おしっこが出ていない。など泌尿器に関するトラブルは腎臓や膀胱、尿管などの疾患の可能性があります。特に<尿が出ていない>という症状は緊急性の⾼いものになるのですぐに来院をお願いしております。
また⾼齢になってくると、泌尿器だけではなく糖尿病や甲状腺、副腎の病気なども飲⽔量の変化を⽣じることがあるので注意が必要です。当院ではIMUNO AU 10Vというホルモン測定器を導⼊しており、院内で迅速にホルモンの測定を⾏うことが可能です。
症例
神経科/眼科/整形外科
神経疾患は脳から脊髄の病気まで多岐に渡ります。よく⾒られる症状として、痙攣発作、盲⽬、顔が傾いてしまう後ろ⾜が動かない、⽴てない、抱っこするとキャンというなどがあります。確定診断にはMRIやCTなど⾼度な画像診断を要すことあります。当院では、MRIやCT検査が必要かどうかしっかりとした除外診断を⾏った上で判断し、ご紹介も含め治療⽅針を相談させていただいております。
⽬の病気は飼い主様が気づく⼀番の症状ではないでしょうか。⽬が⾚い、しぱしぱしている。⽬が出てきてしまった、痛そうなどの症状がある場合はご相談ください。⽬の病気も原因が全⾝の病気であったり、⻭科からくるものであったり様々です。緊急疾患になるものも多々あります。
症例
避妊・去勢 / 各種予防
避妊/去勢手術
「みんなやってるからやる」「やるべきだとは思うが理由はわからない」という認識がかなり多いように感じます。当院では避妊/去勢手術をご希望される飼い主様には、手術をすることに対してのメリットとデメリット、及び麻酔をかけることに対してのリスクを説明した上で手術を選択していただいております。
また手術をご希望される方におきましては、麻酔前検査をお勧めしております。麻酔前検査に関しては、避妊去勢手術で生じうる麻酔事故を可能な限り「0」にすること、加えてその子に合わせたオーダーメイドの麻酔薬を選択する意味もありますので是非ご利用ください。
*麻酔前検査は任意になります
各種予防
人医学の観点においては予防医療は3つの段階に区分けされております。
1次予防…食生活の改善や予防接種を受けることによって病気を未然に防ぐこと
2次予防…定期検診を行うことで早期発見早期治療を行うこと
3次予防…病気になっても、適切な治療やリハビリテーションを行うことで病気の増悪を防ぎ回復や再発防止に努めること
動物医療においてもこの3つは同様であると考えております。
獣医療においては年に1回の混合ワクチンや狂犬病といった予防接種、フィラリア予防は昔から重要視されております。ここ最近ではSFTSウィルスの出現によりノミダニの予防も再度見直され様々な製剤が発売されております。こういった1予防はもちろん大切ですが、予防を行う上で「何の病気のための予防なのか」「その予防は本当にその生活環境に必要なのか」をしっかり確認、ご説明させていただいた上で受けていただいております。
また当院では、2次予防にあたる健康診断、定期検診にも力を入れております。Dog docやCat docなどの健康診断も各種ご用意いたしております。
下のリンクから避妊/去勢手術、予防、麻酔前検査、避妊去勢手術の詳しい記事に飛ぶことができますので、是非ご覧ください。
症例
-
狂犬病予防
”狂犬病予防接種”、皆さんは毎年きちんと接種されていますか?どうして毎年接種しないといけないの?接種の必要はあるの?と思う方もいるかもしれません。狂犬病は皆さんが思…
1年前 -
ノミ・ダニ予防
ノミやダニと聞くと、痒いというイメージを持たれる方が多いと思います。しかし、ノミやダニは痒みを引き起こすだけでなく、わんちゃんや猫ちゃん、さらには人にも様々な病気を引き起こ…
1年前 -
犬・猫の混合ワクチン
コロナの影響によって”ワクチン”という言葉をよく耳にするかと思います。わんちゃん、ねこちゃんと一緒にいると、はがきなどによって混合ワクチンのお知らせが届くと思います…
1年前 -
当院での避妊手術について、詳しい手術方法を解説します
皆さんが飼われているペットさんは避妊手術・去勢手術はされましたか?今回は当院での避妊手術について紹介したいと思います。 当院での避妊手術は「子宮卵巣摘出術」を採用…
1年前 -
2022年の健康診断のまとめ
季節が過ぎるのは早いもので、あっという間に新年度を迎えました。 今年もワンちゃんのフィラリアの検査・予防が始まる時期になりました。 当院ではフィラリアの予防を始…
2年前 -
”麻酔前検査”をお勧めしています
手術をするにあたって、人の場合と同様に犬ちゃん猫ちゃんにも全身麻酔をかける必要があります。麻酔前検査では、この全身麻酔が安全にかけられるかどうかを評価するための検査となり…
1年前
セカンドオピニオン
当院ではセカンドオピニオンの相談も受け付けております。皮膚疾患や消化器疾患、外科疾患をはじめ循環器疾患、呼吸器疾患などの緊急症例に関してもお気軽にご相談ください。専門性の高い病気だけでなく、病名を言われたがよく分からない、重症ではないが慢性的に臨床徴候が続くなどの相談もお気軽にお問い合わせください。
経験豊富な獣医師による詳しい説明と明確な治療方針をお聞きください。もちろん内容によってはより専門性の高いニ次診療施設をご紹介させていただくことがありますが、紹介して終わりではなく、一次診療の病院として全体的なフォローアップをさせていただきますのでご安心下さい。
下記リンクは専門性の高い治療や、紹介来院、セカンドオピニオンで来院された例をご紹介させていただきますので是非ご覧ください。