

2025年4月4日
肝胆膵外科
肝胆膵外科とは、主に肝臓・胆嚢・膵臓領域に関連する外科のことを指します。

肝臓や胆嚢疾患では、無症状のものから重篤な症状を示すものまでさまざまであり、この領域の外科では、高度な手術手技が必要な場合が多々あります。また、当院では負担の少ない腹腔鏡下手術にも積極的に取り組んでいます。
当院で実施した手術症例 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
胆嚢摘出術 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
胆嚢粘液嚢腫や胆嚢炎などにより、胆嚢破裂や胆嚢内容物の閉塞によって臨床症状が出現した場合には外科的介入が推奨されます。胆嚢を縫合糸で牽引しながら、胆嚢壁を破かないように胆嚢を周囲の組織から剥離して摘出していきます。摘出後はカテーテルにより内部の洗浄およびリークの確認を行います。

十二指腸乳頭切開術 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
大十二指腸乳頭および十二指腸壁内の総胆管を切開することで、総胆管の開口部を広げ、総胆管内に詰まった閉塞物を除去するため、または今後落ちてくると思われる結石などを取り出しやすくするために実施します。

シャント血管結紮術 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
先天性門脈体循環シャントの治療の第一選択は、シャント血管の外科的閉塞になります。手術方法としては、縫合糸を用いた完全結紮法の他にアメロイドコンストラクターあるいはセロハンバンドを用いた部分結紮法があります。


※検査画像と手術症例は異なります
腹腔鏡下での肝生検 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
従来の肝臓の組織検査では、お腹を大きく開けないと肝臓の観察が困難でしたが、腹腔鏡を使用することで従来よりもより小さな傷で肝臓の組織検査を実施することが可能となっています。
