ご予約はこちら
受診ご希望、獣医師の方 045-932-5151
企業、法人の方 090-6770-5244
  • ホーム
  • 症例
  • 外科手術
  • 犬と猫の副腎腫瘍について解説 | よくお水を飲む、尿が薄くて多いは病気の初期症状かも!? ~検査・診断編~
2025年10月28日

犬と猫の副腎腫瘍について解説 | よくお水を飲む、尿が薄くて多いは病気の初期症状かも!? ~検査・診断編~

こちらの記事では副腎腫瘍の症例での必要な検査や診断について解説していきます。

副腎腫瘍では診断するためには様々な検査が必要になってきます。

ぜひ最後までお読みいただいて参考にしてください。

 

必要な検査および診断は?

 

1. 画像検査

 

腹部超音波検査

副腎の大きさや形などを把握する検査です。比較的容易な検査であり、腹部超音波検査で副腎腫瘍が見つかることが多いです。副腎腫大が片側の場合は副腎腫瘍、両側の場合は下垂体腫瘍の可能性が高いとされています。

 

CT検査

麻酔が必要ですが、超音波検査よりも詳細に、副腎の大きさや形、周囲の血管との位置関係や浸潤の有無の判定が可能です。手術計画を立案するうえで必要不可欠な検査であり、造影CT検査は腫瘍の種類の鑑別に役立つ場合があります。

 

2. 内分泌検査

 

副腎腫瘍にはホルモンを過剰に産生する機能性腫瘍とホルモンを産生しない非機能性腫瘍があります。それらを鑑別するために内分泌検査が行われます。

ACTH負荷試験、低用量デキサメサゾン抑制試験(LDDST)

コルチゾールの産生異常を評価する血液検査です。数値が高ければ、機能性腫瘍が疑われます。

 

尿コルチゾール・クレアチニン比(UCC)

血中のコルチゾールの一部は尿に排泄されるため、尿検査でコルチゾール過剰を評価できる場合があります。

 

高容量デキサメサゾン抑制試験(HDDST)

副腎腫大が下垂体性か副腎性かを判断するために用いられる血液検査です。

 

※これらの検査は診断に役立つ可能性がありますが、確定診断には組織病理検査が必要です。

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

副腎腫瘍についてはこちらのリンクからそれぞれのページに飛べますのでご参考にしてください。

 

▼ 副腎腫瘍とは?

▼ よく見られる症状について

▼ 治療について

その他の記事

  • 最新の論文から考える〜犬の避妊手術、いつやるの?〜

    はじめに 犬の避妊手術の適期は、犬種や性別によって大きく異なります。一般的なガイドラインを全ての犬に適用することはできず、個々の犬の健康状態や生活状況を考慮した個別化…

    11か月前
  • 2022年の健康診断のまとめ

    季節が過ぎるのは早いもので、あっという間に新年度を迎えました。 今年もワンちゃんのフィラリアの検査・予防が始まる時期になりました。 当院ではフィラリアの予防を始…

    4年前
  • 胸腺腫摘出を実施した猫の1症例 | 実際の手術写真を用いて解説

    胸腺腫とは犬や猫で稀に発生する前縦隔腫瘍の一つです。 胸腺は若齢動物では発達していますが、基本的に成長とともに萎縮し小さくなります。胸腺腫では、この胸腺の上皮細胞が…

    8か月前
  • 犬と猫のてんかん発作について | その症状もしかしたら発作ではないですか?

    "てんかん"と聞くと、発作が起きて意識を失ったり、バタバタ泳いだりするイメージがありますが、てんかんにも様々な種類があります。中にはてんかん発作だと思っていなかったけど、…

    7か月前
  • そのガーガー音 “気管虚脱” かもしれません

    呼吸をするときに " ガーガー " とガチョウが鳴くような異常な呼吸音がする時はありませんか?その異常な呼吸はもしかしたら気管虚脱かもしれません。気管虚脱は特に小型犬に多…

    1か月前
  • 犬の股関節脱臼の外科的整復(大腿骨頭切除)

    犬の起こりやすい外科疾患の中に股関節脱臼というものがあります。股関節脱臼は全ての外傷性脱臼の中でも最も発生が多く、全ての年齢に起こり、犬種や性差に関係なく発生します。主…

    2年前
  • 犬の口臭の裏に潜むリスクとは?|考えられる原因と対策を解説

    愛犬の顔に近づいたとき、「いつもより口が臭うかも…」と感じたことはありませんか? こうしたニオイは単なる不快な症状ではなく、犬の体の中で起きている異常を知らせ…

    1年前
  • ワクチンによるアナフィラキシーショック

    毎年たくさんのワンちゃんネコちゃんが予防接種のために来院しています。 病原体の病原性を弱めたり無毒化したものをワクチンとして接種することで、 恐ろしい感染症に対…

    2年前
  • 甲状腺腺腫および肺腺癌に対して外科的介入を実施した猫の1症例 | 実際の手術写真を用いて解説

    ” 最近食欲はあるのに体重は減ってきている ” ” 落ち着きがなくなり、攻撃的になったり、夜中に鳴くようになった ” このような症状が認められることはありま…

    9か月前
  • 犬の瞬膜腺脱出(チェリーアイ)とは? | 実際の手術写真を使って解説

    瞬膜腺とは内眼角側にあるT字型の軟骨を支えに存在しています。この瞬膜は眼球の物理的な保護、眼脂の除去、涙を眼球に広げてくれるなどの働きがあり、瞬膜の裏側に存在するのが瞬膜腺…

    1年前