ご予約はこちら
045-932-5151
2024年6月1日

「目が見えていないかも…」考えられる原因とは?

犬は人よりも年を取るスピードが速く、7歳を超えるとシニア期に入ります。

年を取れば取るほど病気も増えていきますが、目もその一つです。

「最近物によくぶつかるようになった」「ご飯やおやつの位置を間違える」などの症状がみられる場合、視力が落ちている/なくなっている可能性があります。

 

【原因】

視力の低下/喪失の原因として、大きく5つ挙げられます。

 1⃣外傷

 2⃣白内障

 3⃣緑内障

 4⃣代謝異常…糖尿病

 5⃣網膜/視神経異常

 

このうち5⃣網膜/視神経異常で最も多い遺伝性疾患は進行性(遺伝性)網膜萎縮症(PRA)呼ばれる病気です。

これは徐々に進行する病気で、症状は「夜だけ見えずらそう(夜盲)」から始まります。

好発犬種が知られており、ラブラドールレトリバー、ダックスフンド、プードル、シュナウザー、コッカースパニエルなどが挙げられます。

現在、残念ながら治療法はありません。

 

これとは逆に、急に目が見えなくなる5⃣の病気として、突発性後天性網膜変性症候群(SARDS)があります。

これは1日~2週間の間に急速に両目が失明する疾患で、免疫疾患やホルモン疾患との関連が疑われていますが、原因ははっきりとはわかっていません。

こちらも現在、残念ながら治療法はありません。

 

【最後に】

目は動物さんとコミュニケーションを取る大切な器官です。

進行する前に対処すると視力が回復してくれるケースもありますので、少しでも変だと思われたら病院を受診していただくことをお勧めします。

 

⇩こちらも是非ご覧ください⇩

角膜疾患(潰瘍性角膜炎)

  

その他の記事

  • 副腎皮質機能低下症(アジソン病)について解説 | 最近いつもより元気や食欲がないは病気のサインかも?

    最近 ”少し元気がない"や"食欲がいつもよりない"などの症状が見られることはありませんか? 副腎の病気には機能が下がってしまう、副腎皮質機能低下症(アジソン病)とい…

    4か月前
  • 腹腔鏡下避妊手術

    開腹手術では上からの視点のみで、傷口を大きく開かない限り腹腔内をよく観察することは難しいです。 胆嚢や肝臓 膀胱 …

    2年前
  • 尿管結石摘出術

      尿管結石は文字通り腎臓と膀胱をつなぐ『尿管』に結石が詰まってしまい、二次的に腎臓に損傷が生じる疾患です。片方の尿管に閉塞しただけでは主だった症状は認められませんが…

    3年前
  • 犬アトピー性皮膚炎|病態について

    アトピー性皮膚炎とは、 「遺伝的素因を有した、痒みを伴うT細胞(炎症細胞の一種)を主体とした炎症性皮膚疾患」 と定義されています。 「遺伝的素因」を有して…

    1年前
  • 腎瘻チューブの設置により尿管が疎通した腎盂腎炎の症例

    腎孟腎炎は腎孟および腎実質の炎症で,原因としてもっともよくみられるのは細菌感染です。 今回は腎盂腎炎に伴い尿管閉塞を起こした猫に対して、経皮的に腎瘻チューブを設置し、…

    4年前
  • 副腎腫瘍・副腎腺腫摘出

    副腎腫瘍は当院で手術が可能な腫瘍です。この腫瘍はその特性上   ①腫瘍の分類 ②副腎皮質機能亢進症の有無 ③血管への浸潤や位置関係   …

    2年前
  • かかると大変なフィラリア症や予防について解説

    毎年春になるとフィラリア予防という言葉を耳にすると思います。なんとなくわんちゃんに害がありそうだから、健康診断のついでにやっておこうかな?本当にフィラリアの検査って必要なの…

    3年前
  • 低侵襲手術(内視鏡を用いた膀胱結石の摘出)

     膀胱結石は犬、猫ともに発生頻度の多い泌尿器疾患です。体質により再発を繰り返すことが多いですが、手術時に細かな結石を取り残してしまうことによって術後早期に膀胱内に結石が確認…

    3年前
  • 犬と猫の予防接種の重要性について

    愛犬や愛猫の健康を守るために、予防接種はとても大切です。 予防接種は、犬や猫の健康を守るだけでなく人にも影響を及ぼす感染症を防ぐ重要な役割を果たします。 …

    1年前
  • 熱中症

    熱中症とは? 熱中症は高温多湿環境下や過度な運動によって、体内に熱が…

    8か月前