ご予約はこちら
受診ご希望、獣医師の方 045-932-5151
企業、法人の方 090-6770-5244
2024年6月1日

「目が見えていないかも…」考えられる原因とは?

犬は人よりも年を取るスピードが速く、7歳を超えるとシニア期に入ります。

年を取れば取るほど病気も増えていきますが、目もその一つです。

「最近物によくぶつかるようになった」「ご飯やおやつの位置を間違える」などの症状がみられる場合、視力が落ちている/なくなっている可能性があります。

 

【原因】

視力の低下/喪失の原因として、大きく5つ挙げられます。

 1⃣外傷

 2⃣白内障

 3⃣緑内障

 4⃣代謝異常…糖尿病

 5⃣網膜/視神経異常

 

このうち5⃣網膜/視神経異常で最も多い遺伝性疾患は進行性(遺伝性)網膜萎縮症(PRA)と呼ばれる病気です。

これは徐々に進行する病気で、症状は「夜だけ見えずらそう(夜盲)」から始まります。

好発犬種が知られており、ラブラドールレトリバー、ダックスフンド、プードル、シュナウザー、コッカースパニエルなどが挙げられます。

現在、残念ながら治療法はありません。

 

これとは逆に、急に目が見えなくなる5⃣の病気として、突発性後天性網膜変性症候群(SARDS)があります。

これは1日~2週間の間に急速に両目が失明する疾患で、免疫疾患やホルモン疾患との関連が疑われていますが、原因ははっきりとはわかっていません。

こちらも現在、残念ながら治療法はありません。

 

【最後に】

目は動物さんとコミュニケーションを取る大切な器官です。

進行する前に対処すると視力が回復してくれるケースもありますので、少しでも変だと思われたら病院を受診していただくことをお勧めします。

 

⇩こちらも是非ご覧ください⇩

角膜疾患(潰瘍性角膜炎)

  

その他の記事

  • 膝蓋骨脱臼

    膝蓋骨脱臼とは、子犬に最も多いとされる先天性疾患であり、その割合は7.2%にも及びます。特に小型犬種に多く発生し、大型犬と比較するとその発生リスクは12倍とも言われています…

    7年前
  • 心タンポナーデ

     心タンポナーデとは心膜腔(心臓の外側)に液体(心嚢水)が貯留し、心臓を圧迫することで心臓の動きが制限され、機能不全を起こした状態です。全身に血液を送ることが出来なくなり、…

    3年前
  • 犬と猫の副腎腫瘍について解説 | よくお水を飲む、尿が薄くて多いは病気の初期症状かも!?

    最近「お水を飲む量が多い」「おしっこが薄くて多い」「食欲がありすぎる」などの症状が見られることはありませんか? 副腎腫瘍では症状は多岐にわたり、無症状の場合もあり…

    11か月前
  • 犬の弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)

    犬の弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)   僧帽弁閉鎖不全症(以下 MMVD)は犬の心臓病の代表的な疾患です。犬の心臓の構造は人と類似しており、2心房2心室で…

    3年前
  • 短頭種気道症候群

    短頭種気道症候群とは多くが先天性で、パグやフレンチブルドッグなど短頭種に生じる疾患の総称です。外鼻腔狭窄、軟口蓋過長症、気管低形成を先天的に生じ、持続的な気道抵抗の増加によ…

    3年前
  • 高悪性度消化器型リンパ腫を外科摘出後、抗がん剤を行なった猫

    消化器型リンパ腫は猫のリンパ腫のうち最も多くの割合を占めるものであるのと同時に、猫の消化管において最も発生率の高い腫瘍としても知られています。   症例 猫 雑…

    2年前
  • 炎症性腸疾患<IBD>、慢性腸症

    炎症性腸疾患<inflammation Bowel disease:IBD>
    慢性腸症<chronic entropathy:CE> 小腸または大腸の粘膜固…

    7年前
  • 幽門狭窄の症例に対して内視鏡下でポリペクトミーを実施した犬の1例

    ご飯を食べてから時間が経っているのに吐き戻すなんてことはありませんか? 嘔吐という症状はよく認められる症状のひとつなため、どんな疾患でも考えられるものになります。…

    5か月前
  • 腎瘻チューブの設置により尿管が疎通した腎盂腎炎の症例

    腎孟腎炎は腎孟および腎実質の炎症で,原因としてもっともよくみられるのは細菌感染です。 今回は腎盂腎炎に伴い尿管閉塞を起こした猫に対して、経皮的に腎瘻チューブを設置し、…

    4年前
  • 猫の尿管結石の症例

    猫の尿管結石は比較的若齢でも発生する泌尿器系の疾患です。腎臓と膀胱をつなぐ尿管に結石が閉塞することで、腎臓で産生された尿が膀胱に流れず、腎臓に貯まってしまいます(水腎症)…

    4年前