ご予約はこちら
045-932-5151
2025年7月11日

2025年 春の健康診断の結果をまとめました!

こんにちは!春のフィラリア検査・健康診断シーズンが終わり、すっかり真夏の暑さが到来しています。
今年もたくさんのわんちゃん・ねこちゃん達が健康診断のために来院してくれました。
健康診断は隠れた病気を早期発見するきっかけになります。 
年に1回でもとても大事な機会であることをお伝えするため、今年もみんなの健康診断結果のまとめをお見せします!

わんちゃん・ねこちゃんそれぞれの総計

今年の健診は  イヌ : 400 頭    ネコ : 68 頭  でした!

例年通り、ワンちゃんの健康診断件数はとても多いです。春はちょうどフィラリアの検査と予防開始シーズンで採血に来るわんちゃんがたくさんいるので、自然と健康診断を検討していただきやすいようです。


昨年と比べると、健康診断をして下さる飼い主様がさらに増えています。
ワンちゃんは100件ほど増加し、さらにネコちゃんは昨年よりも2倍近く件数が増えました!
わんちゃんと比べると、ネコちゃんを連れての来院はおっくうになりがちです。
それでも元気なうちに健康診断をする意識が高くなっている飼い主様が増えているようです!

わんちゃん・ねこちゃんの異常値が検出された割合
犬および猫の健診結果

健康診断の結果を年齢層毎に比較すると、わんちゃん・ねこちゃんに共通して、若いころからでも健康診断に来てくださっている飼い主様がたくさんいらっしゃることがわかります。


一方で、0才~6才よりも年代の幅は狭いとはいえ、7~9才の中年齢のわんちゃん・ねこちゃんは健診の件数が少ないように感じます。特にわんちゃんは7才から異常値があることの方が多くなっており、病気の発見率も高くなってきます。
病気を早期発見する機会のないわんちゃん・ねこちゃんを少しでも少なくするため、来年はより多くの飼い主様に健康診断を周知していただけるようにお声がけをしていこうと思います。

検査項目ごとに異常値が検出された割合
犬および猫の健診結果に基づいた異常値の割合

〇ワンちゃんの結果
7才以下でも約半数がなにかしらの異常値が検出されていますが、若い間は脂質や血糖値など、食生活にかかわる項目で異常が多く見つかっています。不適切な食事環境は疾患を誘発することもあります。健康診断をきっかけに食事の変更や、食生活の指導を行うことが良くあります。
7才、10才と、年齢が上がるにつれてALTやASTなどの肝疾患に関わる項目や、BUNやCreなどの腎疾患に関わる項目の異常が検出されることが増えるようです。肝臓や腎臓はどうぶつが生きていくために非常に大切な役割を果たしています。より長く元気に過ごしてもらうには、これらの疾患を早期に発見して、早期にケアを始めることがとても大切なのです。

〇ネコちゃんの結果
ワンちゃんと同じように、年齢が上がるにつれてALTなど、肝疾患の項目の異常が増えています。 
ネコちゃんは腎疾患が多いことがよく知られており、当院の健康診断でもSDMAという腎疾患の項目の異常が目立ちます。加えて高齢になると血糖値(Glu)も異常が増えており、糖尿病など、ホルモン疾患を疑う場合も多くなります。

当院では年に一回、健康診断をおすすめしています!

より長く元気でいてもらうために、元気なうちに隠れた病気を見つけることがとても大切です。年に一回、または半年に一回の健康診断をお勧めしています。
高齢になるほど重要な病気が発見されることが多くなります。
今回ご紹介したのは血液検査ですが、もちろん血液検査には異常として表れない病気もとてもたくさんあります。心臓やお腹のエコー検査、レントゲン検査も健康診断として推奨しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。

2023年の健康診断はこちら
2024年の健康診断はこちら




その他の記事

  • 犬と猫の糖尿病について | よくお水を飲んだり、おしっこの量が多いのは初期症状かも?

    "糖尿病"とはインスリンと言われる血糖値を調整するホルモンが不足することで、持続的な高血糖など、様々な代謝異常を起こす病気になります。この病気は、人でも7大生活習慣病の1…

    3か月前
  • 整形外科

     整形疾患というと骨折が思い浮かぶと思いますが、その他にもワンちゃんネコちゃんで起こりやすい整形疾患があります。このページでは代表的な整形疾患に関してご紹介していきます。 …

    3年前
  • 内視鏡 異物除去

    内視鏡症例をご紹介いたします。 果物の種を飲み込んでしまったワンちゃんで内視鏡によって摘出を行いました。 異物、誤食の中で桃の種など果物の種は高確率に腸…

    6年前
  • 猫の難病、猫伝染性腹膜炎(FIP)について解説

    猫伝染性腹膜炎(FIP)は、猫、特に子猫にとって命に関わる程の恐ろしい病気になります。猫伝染性腹膜炎はかつては”治らない病気”とされ、一度発症すると有効な治療法がなく、ほ…

    4週間前
  • 口腔内腫瘤に対して下顎部分切除を実施した犬の1症例

    犬の口腔内腫瘍には悪性黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫など様々な種類の腫瘍が発生することが報告されています。この中でも、悪性黒色腫は悪性度の高い口腔内腫瘍の中で最も発生率の高…

    5日前
  • 当院での避妊手術について、詳しい手術方法を解説します

     皆さんが飼われているペットさんは避妊手術・去勢手術はされましたか?今回は当院での避妊手術について紹介したいと思います。  当院での避妊手術は「子宮卵巣摘出術」を採用…

    3年前
  • 犬アトピー性皮膚炎|治療の2本柱

    今回は犬アトピー性皮膚炎の治療方法について詳しくお話していきます。 犬アトピー性皮膚炎の病態についてはこちらで解説しているので合わせてご覧ください。 =====…

    1年前
  • 猫の尿管結石の症例

    猫の尿管結石は比較的若齢でも発生する泌尿器系の疾患です。腎臓と膀胱をつなぐ尿管に結石が閉塞することで、腎臓で産生された尿が膀胱に流れず、腎臓に貯まってしまいます(水腎症)…

    4年前
  • 副腎腫瘍

    副腎腫瘍にはいくつか分類があり、その由来として副腎皮質由来か副腎髄質由来かで分けられ、ホルモンを実際に産生・分泌するかどうかで機能性のものと非機能性のものに分けられます。副…

    6年前
  • 腫瘍科

     獣医療の発展に伴いペットの長寿化が進み、ペットの死因でも悪性腫瘍(ガン)が上位を占めるようになってきました。   犬の平均寿命 14.76 歳、猫の平…

    3年前