ご予約はこちら
045-932-5151
2024年7月22日

2024年の春の健康診断まとめ

今年も春の予防シーズンが落ち着き、夏本番が近づいてきていますね。今年は早い時期から猛暑が続いているので、熱中症には十分気をつけて下さい。

ここからは、今年度の4~6月の春の健康診断のデータを紹介したいと思います。

 


春の健康診断を受けた頭数(2024年4~6月)

今年は287頭のワンちゃん、30頭の猫ちゃんが健康診断を実施しました。割合としては7歳未満の若いワンちゃん、猫ちゃんが半数以上を占めています。

ワンちゃんは毎年のフィラリア検査をされる方が多く、この検査と一緒に健康診断をする子が多く認められました。対して、猫ちゃんはノミダニ予防と一緒にする子や、持病を持っているため健康診断をするという方が認められました。

 


ワンちゃんの異常値

 

ワンちゃんでは7歳未満の若い子でも異常値がある子は45%程度、7歳を超えてくると異常値がある子が60%を越えてきています。

 

異常値を示した検査項目

 

 

ワンちゃんでは肝臓の数値(ALTとALP)に異常が出ていることが多く認められました。高齢になるにつれて腎臓の数値(BunとCre)に異常が出てきています。

 


猫ちゃんの異常値

 

猫ちゃんでは、7歳未満の若い子でも異常値がある子が50%を越えています。

 

異常値を示した項目

 

 

猫ちゃんでは血糖値や腎臓に関する異常値が多く認められました。高齢になるにつれて腎機能に関わるCreの異常値が認められるようになっています。

猫ちゃんでは腎疾患が多く認められので、おしっこや飲水量には注意が必要です。

 


このように、7歳未満の若いワンちゃん、猫ちゃんでも異常値が認められる子は約半数を占めています。病気の早期発見・早期治療のためにも定期的な健康診断はお勧めしております。

どうぶつの疾患統計

※健康診断を実施する場合は正確な検査結果を得るため、8時間以上の絶食での検査が望ましいです。

 

過去の健康診断まとめはこちら

2023年

2022年

その他の記事

  • 短頭種気道症候群

    短頭種気道症候群とは多くが先天性で、パグやフレンチブルドッグなど短頭種に生じる疾患の総称です。外鼻腔狭窄、軟口蓋過長症、気管低形成を先天的に生じ、持続的な気道抵抗の増加によ…

    3年前
  • 犬の甲状腺機能低下症について | 元気がないや皮膚症状は甲状腺機能低下症の初期症状かも? ~症状編~

    こちらの記事では甲状腺機能低下症の症例で認められやすい症状について解説していきます。 甲状腺ホルモンは全身的に作用するため、症状も様々なものが認められます。 …

    7か月前
  • 犬と猫の慢性腎臓病(CKD)について解説 | 多尿や体重減少は慢性腎臓病の初期症状かもしれません! ~治療編~

    こちらの記事では慢性腎臓病(CKD)の治療法について解説していきます。 今までの記事でも解説した通り、慢性腎臓病の治療法はステージによって治療も異なります。 …

    5か月前
  • ”麻酔前検査”をお勧めしています

    手術をするにあたって、人の場合と同様に犬ちゃん猫ちゃんにも全身麻酔をかける必要があります。麻酔前検査では、この全身麻酔が安全にかけられるかどうかを評価するための検査となり…

    3年前
  • うっ血性心不全/心原性肺水腫(犬)

      心源性肺水腫とは、僧帽弁閉鎖不全症や肥大型心筋症などの心臓病によって心臓内の血液の鬱滞が悪化する事により、肺に血液中の水が押し出され呼吸困難を生じる二次的な病態で…

    7年前
  • 犬の乳腺腫瘍

     犬の乳腺腫瘍とは、雌犬で一般的に認められる腫瘍であり、雌犬の全腫瘍中52%を占め、約半数が悪性です。臨床徴候としては乳腺内に単一または多発性に結節を認め、悪性の場合は急速…

    3年前
  • 猫の盲腸腺癌

    猫の体重減少には様々な原因があります。甲状腺機能亢進症や慢性腎不全、糖尿病や腫瘍などが代表的な疾患です。特に、このような病気は急激に体調に変化をもたらすわけではなく、ゆっく…

    4年前
  • アレルギー食|たくさんありすぎてどれを選んでいいか分からない?種類と使い分けについて

    ペットショップや薬局のペットフードコーナーで「アレルギー体質の子向け」と書かれたフードを見かけたり、獣医さんから「アレルギーかも」と言われたことはありますか? アレル…

    1年前
  • 腹腔鏡下避妊手術

    開腹手術では上からの視点のみで、傷口を大きく開かない限り腹腔内をよく観察することは難しいです。 胆嚢や肝臓 膀胱 …

    2年前
  • 肋間開胸術による犬の肺腫瘍切除

    今回は他院にてレントゲン撮影をした際に肺腫瘍が見つかり、セカンドオピニオンとして当院を受診し、CT検査及び肺葉切除によって腫瘍を摘出した一例を紹介します。 a …

    2年前