2026年 春の健康診断の結果をまとめました!
この春も多くのわんちゃん、ねこちゃんに健康診断をご利用いただき、ありがとうございました。健康診断は、見た目は元気でも隠れている病気や体の変化を早期に見つけるための大切な機会です。今回も、血液検査で治療が必要な病気だけでなく、将来の病気につながる可能性のある小さな変化が見つかったケースもありました。
このページでは、今年の春の健康診断をまとめさせていただきました。おうちのわんちゃん、ねこちゃんの健康管理の参考にしていただければ幸いです。
健康診断を受けたわんちゃん・ねこちゃんの総計
今年の健診は イヌ : 418 頭 ネコ : 68 頭 でした!
春はフィラリアの検査と予防開始シーズンで採血に来るわんちゃんがたくさんいるため、例年通り、わんちゃんの健康診断件数はとても多いです。
わんちゃん・ねこちゃんの異常値が検出された割合

健康診断の結果を年齢層毎に比較すると、やはりわんちゃん・ねこちゃんに共通して、若いころから健康診断に来てくださっている飼い主様がたくさんいらっしゃることがわかります。
病気を早期発見する機会のないわんちゃん・ねこちゃんを少しでも少なくするため、来年もより多くの飼い主様に健康診断を周知していただけるようにお声がけをしていこうと思います。
検査項目ごとに異常値が検出された割合


〇ワンちゃんの結果
今回の健康診断では、犬は年齢が上がるにつれて血液検査で異常がみつかる割合が増加し、10歳以上では約7割に何らかの異常が認められました。特に肝臓や胆道・膵臓に関連する項目の異常が多くみられ、症状が出る前に異常が発見できるケースも少なくありません。シニア期はもちろん、若いうちから定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見・早期治療につながります。
〇ネコちゃんの結果
今回の健康診断では、猫も年齢とともに血液検査で異常がみつかる割合が増加し、10歳以上では約7割になんらかの異常が認められました。特に腎臓に関連する項目の異常が多く、高齢になるほどその傾向が強くみられました。猫は体調不良を隠す動物であり、病気が進行するまで症状が現れないことも珍しくありません。元気にみえても、定期的な健康診断で体の変化を早めに見つけることが大切です。
当院では年に一回、健康診断をおすすめしています!
より長く元気でいてもらうために、病気を早期発見することはとても大切です。年に一回、高齢になってくれば半年に一回の健康診断をお勧めしています。
当院では、血液検査をはじめとし、レントゲン検査、心臓やお腹のエコー検査も健康診断として受診可能ですので、ご興味のある方はお気軽にお尋ねください。
その他の記事
-
幽門狭窄の症例に対して内視鏡下でポリペクトミーを実施した犬の1例
ご飯を食べてから時間が経っているのに吐き戻すなんてことはありませんか? 嘔吐という症状はよく認められる症状のひとつなため、どんな疾患でも考えられるものになります。…
5か月前 -
総合診療科
例えば、嘔吐や下痢が認められれば、何となく消化器が悪いのかな?と考えることができますし、咳をしていれば呼吸器かな?と予測することができます。しかし、「なんかいつもと様子が違…
3年前
-
腹腔鏡下にてシャント血管結紮術を実施した犬の1例
先天性門脈体循環シャントとは、主に若齢の犬や猫で稀に認められる病気です。名前の通り先天的(生まれつき)な病気で、肝臓に流入する血管(門脈)と全身循環(静脈)の間に異常な血…
1か月前 -
腎瘻チューブの設置により尿管が疎通した腎盂腎炎の症例
腎孟腎炎は腎孟および腎実質の炎症で,原因としてもっともよくみられるのは細菌感染です。 今回は腎盂腎炎に伴い尿管閉塞を起こした猫に対して、経皮的に腎瘻チューブを設置し、…
4年前 -
リンパ節生検を実施した犬の小細胞性リンパ腫/慢性リンパ球性白血病(CLL)の症例
慢性リンパ球性白血病(CLL)は腫瘍化したリンパ系細胞が分化能を有しているために成熟リンパ球が増加する疾患で、腫瘍性病変の原発部位が骨髄である場合は慢性リンパ性白…
2年前 -
犬の脱毛|加齢によるもの?病気?
わんちゃんも人と同じように、高齢になると毛の色が変化したり薄くなったりします。これは生理的なものですが、中には病的に脱毛が起こってしまうことがあります。 今回は病的な…
1年前 -
犬と猫の副腎腫瘍について解説 | よくお水を飲む、尿が薄くて多いは病気の初期症状かも!?
最近「お水を飲む量が多い」「おしっこが薄くて多い」「食欲がありすぎる」などの症状が見られることはありませんか? 副腎腫瘍では症状は多岐にわたり、無症状の場合もあり…
11か月前 -
かかると大変なフィラリア症や予防について解説
毎年春になるとフィラリア予防という言葉を耳にすると思います。なんとなくわんちゃんに害がありそうだから、健康診断のついでにやっておこうかな?本当にフィラリアの検査って必要な…
3年前 -
犬の弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)
犬の弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症(MMVD) 僧帽弁閉鎖不全症(以下 MMVD)は犬の心臓病の代表的な疾患です。犬の心臓の構造は人と類似しており、2心房2心室で…
3年前 -
犬の椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、犬において最も遭遇する頻度の高い神経疾患の一つです。椎間板は椎骨間(背骨と背骨の間)の緩衝材として存在しています。この椎間板が変性し、脊髄を圧迫すること…
3年前
