アレルギー食|たくさんありすぎてどれを選んでいいか分からない?種類と使い分けについて
ペットショップや薬局のペットフードコーナーで「アレルギー体質の子向け」と書かれたフードを見かけたり、獣医さんから「アレルギーかも」と言われたことはありますか?
アレルギーに良いご飯を試してみたいけど、どれを選んでいいか分からないという飼い主様も多いのではないでしょうか。
今回はそんなアレルギー食について詳しくお話していきます。
そもそもアレルギー食とは、アレルギーの原因”アレルゲン”に配慮して作られたご飯を指します。
アレルゲン≒たんぱく質
であり、豚肉や卵、小麦など、アレルギーの原因として様々ありますが、これらの食物に含まれるたんぱく質がアレルギーを引き起こしています。
タンパク質はアミノ酸という分子が連なった鎖状をしており、理論上はこの鎖が短いほどアレルギーが出ずらいとされています。
これを踏まえて、アレルギー食は大きく次の3つに分類されます。
①新奇たんぱく食・・・今まで食べたことのない新しいたんぱく源で作られたフード。
チキンで作られたご飯を食べていたのであれば魚や大豆などに変更してみる、など。
②加水分解食・・・たんぱく質をある程度まで分解したフード。
③アミノ酸食・・・たんぱく質を最大限分解したフード。理論上はこのご飯が一番アレルギーをおこしずらい。

①新奇たんぱく食の代表としては、
・Dr.’s(ドクターズ) アミノプロテクトケア えんどう豆
・Fermina(ファルミナ) 低アレルゲン ニシン&ポテト


②加水分解食の代表としては、
・ROYAL CANIN 低分子プロテイン
・Farmina 皮膚ケア 加水分解フード


③アミノ酸食の代表としては、
・ROYAL CANIN アミノペプチドフォーミュラ

この3つの中で、治療計画やその子の好みに合わせてフードを選んでいくことになります。
例えば、「普段チキンで作られたフードを食べている子」をがアレルギー食を選ぶ場合、
①チキン以外のたんぱく質が使われたフード、例えば「Dr.’s アミノプロテクト えんどう豆」
②理論的にアレルギーが一番出ずらいとされている ROYAL CANIN
このどちらかを初手として選ぶと良いでしょう。
いかがだったでしょうか。
「アレルギー食」と一概に言ってもいろんな考え方と種類があり、目的に合ったフードを適切に選ぶことが大切なのです。
きっと動物家族さんにぴったりのフードが見つかるはずです。気になった方はお気軽にお尋ねいただければと思います。
⇩⇩こちらも併せてご覧ください⇩⇩
その他の記事
-
犬の脾臓腫瘍
犬の脾臓腫瘍は中・高齢で好発し、1/3~1/2が悪性とされています。腫瘍破裂や出血により劇症を呈することもあれば、症状が認められない場合も少なくありません。今回紹介…
3年前 -
そのガーガー音 “気管虚脱” かもしれません
呼吸をするときに " ガーガー " とガチョウが鳴くような異常な呼吸音がする時はありませんか?その異常な呼吸はもしかしたら気管虚脱かもしれません。気管虚脱は特に小型犬に多…
2か月前
-
肋間開胸術による犬の肺腫瘍切除
今回は他院にてレントゲン撮影をした際に肺腫瘍が見つかり、セカンドオピニオンとして当院を受診し、CT検査及び肺葉切除によって腫瘍を摘出した一例を紹介します。 a …
2年前 -
犬と猫の慢性腎臓病(CKD)について解説 | 多尿や体重減少は慢性腎臓病の初期症状かもしれません!
最近 "おしっこの量が増えた" や "体重が減ってきた" などが認められることはありませんか? もしかしたら、それは慢性腎臓病の初期症状かもしれません。 慢性…
10か月前 -
胆嚢破裂を起こした胆嚢粘液嚢腫の犬
胆嚢粘液嚢腫は犬の代表的な緊急疾患の一つです。以前にも当院で胆嚢摘出術は数例行っておりますが、今回は胆嚢が合破裂し胆嚢内要物が腹腔内に播種した症例をご報告いたします。 …
4年前 -
尿管結石摘出術
尿管結石は文字通り腎臓と膀胱をつなぐ『尿管』に結石が詰まってしまい、二次的に腎臓に損傷が生じる疾患です。片方の尿管に閉塞しただけでは主だった症状は認められませんが…
3年前 -
胸腺腫摘出を実施した猫の1症例 | 実際の手術写真を用いて解説
胸腺腫とは犬や猫で稀に発生する前縦隔腫瘍の一つです。 胸腺は若齢動物では発達していますが、基本的に成長とともに萎縮し小さくなります。胸腺腫では、この胸腺の上皮細胞が…
8か月前 -
2022年の健康診断のまとめ
季節が過ぎるのは早いもので、あっという間に新年度を迎えました。 今年もワンちゃんのフィラリアの検査・予防が始まる時期になりました。 当院ではフィラリアの予防を始…
4年前 -
犬アトピー性皮膚炎|病態について
アトピー性皮膚炎とは、 「遺伝的素因を有した、痒みを伴うT細胞(炎症細胞の一種)を主体とした炎症性皮膚疾患」 と定義されています。 「遺伝的素因」を有して…
2年前 -
紐状異物
紐状異物は危険な異物の一つで、特に猫に多く見られます。 消化管は食べ物を消化・吸収するために蠕動運動をしています。紐によって手繰り寄せられた消化管は、蠕動運動によって…
4年前
