ご予約はこちら
受診ご希望、獣医師の方 045-932-5151
企業、法人の方 090-6770-5244
  • ホーム
  • 症例
  • 外科手術
  • 犬と猫の副腎腫瘍について解説 | よくお水を飲む、尿が薄くて多いは病気の初期症状かも!? ~治療編~
2025年11月11日

犬と猫の副腎腫瘍について解説 | よくお水を飲む、尿が薄くて多いは病気の初期症状かも!? ~治療編~

こちらの記事では副腎腫瘍の症例での必要な治療について解説していきます。

副腎腫瘍の治療では大きく外科治療と内科治療に大きく分けられます。

それぞれの治療法を解説しますので、ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。

 

 

治療法は?

 

1. 外科的治療(副腎摘出術)

外科的治療が第1選択となります。腫瘍が限局しており転移や周囲組織への浸潤がなければ根治が期待できる唯一の方法です。

⇩実際の症例の写真です

副腎は脂肪組織に覆われていることが多く、その奥に腎動静脈や横隔腹静脈など重要な血管が走行しています。これらの構造を損傷しないように慎重に剥離しながら副腎を露出し摘出していきます。

副腎腫瘍の実際の手術写真

 

2.放射線治療

副腎腫瘍は外科切除が第1選択ですが、大きさや位置、血管浸潤により手術が困難な場合があります。外科が適応できない症例や高リスク症例において放射線治療が適応になる場合があります。

 

定位放射線治療(SBRT:Stereotactic body radiation therapy)

腫瘍に対して高線量を短期間で照射し、周囲の正常組織への線量を最小限に抑えることができます。特に直径2㎝以上の副腎腫瘍や外科適応外の症例で有効とされています。

 

3.内科治療

腫瘍が切除不能な場合や緩和目的で内科治療を行う場合があります。主にホルモンの過剰分泌を抑制する薬物(ミトタンやトリロスタン)を使用し、副腎皮質機能を抑制します。

副腎腫瘍の内科治療

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

副腎腫瘍についてはこちらのリンクからそれぞれのページに飛べますのでご参考にしてください。

 

▼ 副腎腫瘍とは?

▼ よく見られる症状について

▼ 必要な検査および診断について

その他の記事

  • 犬アトピー性皮膚炎|病態について

    アトピー性皮膚炎とは、 「遺伝的素因を有した、痒みを伴うT細胞(炎症細胞の一種)を主体とした炎症性皮膚疾患」 と定義されています。 「遺伝的素因」を有して…

    2年前
  • 食道バルーン拡張術にて治療した食道狭窄の猫の1例

    食道狭窄とは食道内腔が異常に狭くなることで嚥下障害が生じる病態のことを言います。 主な原因としては、薬物や化学物質による化学的な粘膜傷害、過度な嘔吐や胃酸の逆流(逆流…

    2年前
  • 膝蓋骨脱臼の整復

     膝蓋骨脱臼は小型犬に多い整形疾患です。膝蓋骨が大腿骨の滑車溝から外れてしまうことで膝関節伸展機構が正常に機能せず、膝をうまく伸ばせない状態になってしまいます。典型的な臨床…

    3年前
  • 犬と猫の慢性腎臓病(CKD)について解説 | 多尿や体重減少は慢性腎臓病の初期症状かもしれません! 〜症状編〜

    こちらの記事では、慢性腎臓病(CKD)でよくみられる症状について解説していきます。 腎臓は体内の老廃物を排出したり、体液や電解質のバランスを保ったりと重要な臓器です…

    10か月前
  • べトスキャン イマジストが導入されました!

    この度、国内初のAI技術を応用した検査と専門医による診断サービスが可能な"べトスキャン イマジスト"という検査機器が当院に導入されました!     …

    2年前
  • 紐状異物

    紐状異物は危険な異物の一つで、特に猫に多く見られます。 消化管は食べ物を消化・吸収するために蠕動運動をしています。紐によって手繰り寄せられた消化管は、蠕動運動によって…

    4年前
  • 気管支鏡を実施した猫の症例

     呼吸器疾患に対する検査にはX線検査やCT検査等の画像診断に加えて、血液検査(動脈血液ガス分析)や気管支鏡検査、肺生検(病理検査)などが挙げられます。消化管や肝臓などの他の…

    4年前
  • 犬と猫のてんかん発作について | その症状もしかしたら発作ではないですか?

    "てんかん"と聞くと、発作が起きて意識を失ったり、バタバタ泳いだりするイメージがありますが、てんかんにも様々な種類があります。中にはてんかん発作だと思っていなかったけど、…

    7か月前
  • 口腔内腫瘤に対して下顎部分切除を実施した犬の1症例

    犬の口腔内腫瘍には悪性黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫など様々な種類の腫瘍が発生することが報告されています。この中でも、悪性黒色腫は悪性度の高い口腔内腫瘍の中で最も発生率の高…

    3か月前
  • 泌尿器科

     泌尿器とは泌尿器とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道などからなる器官の総称で、血液をろ過して尿を作り、体内の水分や塩分のバランスを調整する働きをします。  高齢になると腎臓…

    3年前