ご予約はこちら
受診ご希望、獣医師の方 045-932-5151
企業、法人の方 090-6770-5244
2026年1月16日

犬と猫の慢性腎臓病(CKD)について解説 | 多尿や体重減少は慢性腎臓病の初期症状かもしれません!

最近 “おしっこの量が増えた” や “体重が減ってきた” などが認められることはありませんか?

もしかしたら、それは慢性腎臓病の初期症状かもしれません。

慢性腎臓病は中高齢の犬や猫で多く認められ、中でも猫の腎臓病は多く認められます。

今回はそんな腎臓病の中でも慢性腎臓病について解説していきます。

気になる方はぜひ最後までお読みください。

📌 目次

 

▼ 慢性腎臓病とは?

▼ よく見られる症状は?⇨こちらから

▼ 必要な検査および診断について⇨こちらから

▼ 必要な治療について

そもそも腎臓の機能とは?

腎臓には様々な働きがあり、大きく尿の産生・排出により機能するものとホルモンの産生により機能する2つに分けられます。これらが働くことで体内の恒常性を保ってくれます。

腎臓の機能

慢性腎臓病とは?

慢性腎臓病とは、持続的な腎障害の存在および/または持続的な糸球体濾過量(GFR)の低下がある場合に診断されます。ここでの持続的とは上記のことが3カ月以上持続するような長期的なことを指し、ゆっくり進行していくものになります。

名前の通り慢性かつ進行性の疾患であり、不可逆的(元の状態に戻らない)な変化を起こします。進行していくと最終的に腎不全にまで進行し、死に至る場合もあります。

対症的な治療で症状の緩和をすることや進行を遅らせることはある程度可能になりますが、完全治癒をすることはできません。

この慢性腎臓病にはステージが大きく4つに分かれており、検査の結果のよって分類されます。そのステージにより治療法も異なってくるため、このステージの診断は非常に重要となります。

※ステージの分類についてはこちらから

 

原因について

原因は遺伝性/先天性のものと後天性のものの大きく2つに分かれます。

遺伝性 / 先天性の要因には

 ・ 好発種や品種

 ・ 先天性の構造異常(腎形成不全など)

                   など

後天性の要因には

 ・ 急性腎不全

 ・ 多発性膿胞腎

 ・ 加齢性の変化

 ・ 尿細管間質疾患

 ・ 糸球体疾患

         など

慢性腎臓病の発症図

これらの要因が起こることによって慢性腎臓病が引き起こされてしまいます。

 

まとめ

このように慢性腎臓病に限らず、腎臓病は発症してしまうと完治するのが困難な病気です。

そのため、腎臓病は早期発見・早期治療が非常に重要となります。

早期発見のためには、日頃から愛犬・愛猫の様子を良く観察し、異常があればすぐ受診することが重要となります。

また、定期的な健康診断も早期発見の重要な手がかりとなります。

もしかしてと思ったらぜひ一度ご相談下さい。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

こちらのリンクよりそれぞれのページに移行できますので、ぜひご参考にして下さい。

 

▼ よく見られる症状について⇨こちらから

▼ 必要な検査および診断について⇨こちらから

▼ 治療法について

※こちらのリンクは1週間ごとに更新しております。リンクがない場合は更新までお待ちください。

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

Q&A

Q. 慢性腎臓病は治りますか?

A. 完治することは出来ませんが、症状を遅らせることは可能です。

 

Q. 慢性腎臓病の子の食事はどうしたらいいですか?

A. 食事については腎臓病のステージによって、お勧めの種類が変わってきます。ある程度ステージが進行している場合には、蛋白質やリン、カルシウムなどの成分が調整されている療法食が推奨される場合があります。

 

Q. 早期発見のためにはどうしたらいいですか?

A. 多飲多尿、食欲不振、体重減少などの症状が出てきた場合には注意が必要です。

 また、定期的な検診を実施することも早期発見に繋がります。

その他の記事

  • 腹腔鏡下避妊手術

    開腹手術では上からの視点のみで、傷口を大きく開かない限り腹腔内をよく観察することは難しいです。 胆嚢や肝臓 膀胱 …

    2年前
  • 腎瘻チューブの設置により尿管が疎通した腎盂腎炎の症例

    腎孟腎炎は腎孟および腎実質の炎症で,原因としてもっともよくみられるのは細菌感染です。 今回は腎盂腎炎に伴い尿管閉塞を起こした猫に対して、経皮的に腎瘻チューブを設置し、…

    4年前
  • 心タンポナーデ

     心タンポナーデとは心膜腔(心臓の外側)に液体(心嚢水)が貯留し、心臓を圧迫することで心臓の動きが制限され、機能不全を起こした状態です。全身に血液を送ることが出来なくなり、…

    3年前
  • 副腎腫瘍・副腎腺腫摘出

    副腎腫瘍は当院で手術が可能な腫瘍です。この腫瘍はその特性上   ①腫瘍の分類 ②副腎皮質機能亢進症の有無 ③血管への浸潤や位置関係   …

    3年前
  • 発作重責・脳炎

    犬によく見られる特発性髄膜脳脊髄炎の一種で、多因性の疾患であり、明確な原因は不明です。臨床症状は大脳病変の部位によって異なり、発作や虚弱、旋回運動、視覚障害などを呈し、最終…

    7年前
  • 副腎皮質機能低下症(アジソン病)について解説 | 最近いつもより元気や食欲がないは病気のサインかも?

    最近、” 少し元気がない " や " 食欲がいつもよりない " などの症状が見られることはありませんか? 副腎の病気には機能が下がってしまう、副腎皮質機能低下症(アジ…

    12か月前
  • 眼球メラノサイトーマに対して眼球摘出を実施した犬の1症例

    最近眼が充血している、眼脂が出てくるなどの症状はありませんか?もしかしたら、目の腫瘍が隠れている可能性もあります。 眼球や眼球内にできる腫瘍は確認がしづらく、見つ…

    3週間前
  • 狂犬病の予防や症状、法律について解説 | 毎年接種の必要性とは?

    ”狂犬病予防接種”、皆さんは毎年きちんと接種されていますか?どうして毎年接種しないといけないの?接種の必要はあるの?と思う方もいるかもしれません。狂犬病は皆さんが思っている…

    3年前
  • 犬と猫のてんかん発作について | その症状もしかしたら発作ではないですか?

    "てんかん"と聞くと、発作が起きて意識を失ったり、バタバタ泳いだりするイメージがありますが、てんかんにも様々な種類があります。中にはてんかん発作だと思っていなかったけど、…

    7か月前
  • 犬の乳腺腫瘍

     犬の乳腺腫瘍とは、雌犬で一般的に認められる腫瘍であり、雌犬の全腫瘍中52%を占め、約半数が悪性です。臨床徴候としては乳腺内に単一または多発性に結節を認め、悪性の場合は急速…

    3年前