ご予約はこちら
045-932-5151
2025年12月17日

犬の甲状腺機能低下症について | 元気がないや皮膚症状は甲状腺機能低下症の初期症状かも?

” 最近元気がない ” や ” 皮膚症状が出てくるようになった “ といった症状が見られることはありませんか?もしかしたら、甲状腺機能低下症の初期症状かもしれません。

甲状腺ホルモンはほとんどの組織細胞の作用することで、健康状態を保っています。そのため、甲状腺ホルモンが欠乏することで様々な臨床症状が認められるようになります。 

今回はこの甲状腺機能低下症について解説していきたいと思います。

うちの子もしかして?と思った方はぜひ最後までお読みいただけばと思います。

📌 目次

 

甲状腺ホルモンとは?

甲状腺ホルモンは甲状腺から放出されるホルモンで、ほとんどすべての臓器や細胞に対して働くもので、体にとって欠くことのできないホルモンになります。

細胞に総合的に働く結果、体温の上昇、心機能亢進、基礎代謝上昇、糖代謝亢進、成長促進など様々な効果が認められるものになります。

甲状腺機能低下症とは?

犬の甲状腺機能低下症は、副腎皮質機能亢進症に次いで良く見られる内分泌疾患になります。甲状腺が萎縮することにより、血中の甲状腺ホルモン(T4:サイロキシン、fT4:遊離サイロキシン)濃度が低下し、様々な症状を引き起こします。

甲状腺機能低下症とは?

 

甲状腺機能低下症の原因としては、

 ● 先天性:生まれもって甲状腺ホルモンが欠乏していることが原因

 ● 原発性甲状腺機能低下症:リンパ球性甲状腺炎または甲状腺の特発性萎縮が原因

 ● 二次性甲状腺機能低下症:下垂体異常によりTSH分泌が抑制されることによる

 ● 三次性甲状腺機能低下症:視床下部からのTRH分泌障害によるTSH分泌低下による

 ● 甲状腺ホルモン変換異常:組織細胞内でT4に必要なものが変換できないことによる

などがあります。

成犬の甲状腺機能低下症のうち99%以上は原発性要因であり、二次性は稀、三次性はほとんどないとされています。

また、この疾患と似たようなものに、甲状腺以外の疾患や投薬によって血中の甲状腺ホルモン濃度が低下する減少をeuthyroid sick症候群(ESS)と呼び、しばしば甲状腺機能低下症と誤診されるものがあります。

 

そのため、真の甲状腺機能低下症を診断するためには、臨床症状の丁寧な観察や、適切なの内分泌検査および画像検査を実施することが重要となってきます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

こちらのリンクよりそれぞれのページに移行できますので、ぜひご参考にして下さい。

よく見られる症状について

必要な検査および診断について

治療法について

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

Q&A

Q. 甲状腺機能低下症の検査は行っていますか?

A. はい。当院では甲状腺機能低下症に対する検査を行っております。

 

Q. 甲状腺機能低下症に対する治療は行っていますか?

A. はい。当院では甲状腺機能低下症に対する治療も行っております。

 

Q. 甲状腺腫瘤に対してCT検査を検討しているのですが対応していますか?

A. はい。当院ではCT検査も行っておりますので、ぜひご相談下さい。

 

Q. 甲状腺腫瘤に対する手術は行っておりますか?

A. はい。当院では甲状腺腫瘤に対する手術も行っております。

その他の記事

  • 犬の弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)

    犬の弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)   僧帽弁閉鎖不全症(以下 MMVD)は犬の心臓病の代表的な疾患です。犬の心臓の構造は人と類似しており、2心房2心室で…

    3年前
  • 若い子に稀に見られる疾患、先天性門脈体循環シャントとは? │ 早期発見や実際の治療法について

    先天性門脈体循環シャントは主に若齢の犬ちゃんや猫ちゃんで稀に認められる病気です。 この疾患は特異的な臨床症状を示さないこともあり、詳しい検査をしないと見つからないこと…

    9か月前
  • 2024年の春の健康診断まとめ

    今年も春の予防シーズンが落ち着き、夏本番が近づいてきていますね。今年は早い時期から猛暑が続いているので、熱中症には十分気をつけて下さい。 ここからは、今年度の4~6月…

    2年前
  • 猫の子宮蓄膿症は若い子でも発症する?原因と治療について。

    「子宮蓄膿症」とは、避妊手術をしていない女の子の犬/猫ちゃんの子宮に細菌が感染し、膿が溜まってしまう病気です。 今回は猫の子宮蓄膿症について詳しく解説します。 …

    2年前
  • 酸素中毒とは? | 酸素濃度は高ければいいわけではない!気を付けたい酸素中毒について

    皆さんは "酸素中毒" というものをご存じでしょうか。スキューバダイビングなどで酸素ボンベを使ったことがある方は耳にされたことがあるかもしれませんが、実は酸素にも中毒があ…

    4年前
  • 最新の論文から考える〜犬の避妊手術、いつやるの?〜

    はじめに 犬の避妊手術の適期は、犬種や性別によって大きく異なります。一般的なガイドラインを全ての犬に適用することはできず、個々の犬の健康状態や生活状況を考慮した個別化…

    5か月前
  • 犬の乳腺腫瘍

     犬の乳腺腫瘍とは、雌犬で一般的に認められる腫瘍であり、雌犬の全腫瘍中52%を占め、約半数が悪性です。臨床徴候としては乳腺内に単一または多発性に結節を認め、悪性の場合は急速…

    3年前
  • 短頭種気道症候群

    短頭種気道症候群とは多くが先天性で、パグやフレンチブルドッグなど短頭種に生じる疾患の総称です。外鼻腔狭窄、軟口蓋過長症、気管低形成を先天的に生じ、持続的な気道抵抗の増加によ…

    3年前
  • 犬と猫の慢性腎臓病(CKD)について解説 | 多尿や体重減少は慢性腎臓病の初期症状かもしれません! ~検査および診断編~

    こちらでは、慢性腎臓病(CKD)における必要な検査および診断について解説していきます。 慢性腎臓病には大きく4つのステージがあり、どのステージにいるのかで治療法や予…

    4か月前
  • 胆嚢破裂を起こした胆嚢粘液嚢腫の犬

    胆嚢粘液嚢腫は犬の代表的な緊急疾患の一つです。以前にも当院で胆嚢摘出術は数例行っておりますが、今回は胆嚢が合破裂し胆嚢内要物が腹腔内に播種した症例をご報告いたします。 …

    3年前