ご予約はこちら
045-932-5151
2026年1月14日

犬と猫の慢性腎臓病(CKD)について解説 | 多尿や体重減少は慢性腎臓病の初期症状かもしれません! 〜症状編〜

こちらの記事では、慢性腎臓病(CKD)でよくみられる症状について解説していきます。

腎臓は体内の老廃物を排出したり、体液や電解質のバランスを保ったりと重要な臓器です。慢性的に腎機能が低下すると、さまざまな症状が少しずつ進行していくのが特徴です。気づきにくい初期症状から、進行的にみられるものまで様々な症状が認められます。

少しでも気になった場合はぜひ最後までお読みください。

よく見られる症状とは?

慢性腎臓病では様々な症状が認められます。

主に認められるものとして

 ・ 多飲多尿:腎臓の濃縮機能が低下することで、水分を保持できなくなり、多飲多尿になります。

 ・ 食欲不振/元気消失:老廃物の蓄積により、元気食欲が落ちていき、徐々に体重が減っていきます。

 ・ 口臭:体内の老廃物が血液中にたまり、独特な口臭の原因になります。

 ・ 嘔吐/下痢:老廃物の蓄積により、吐き気や消化管の不調を起こします。

 ・ 貧血:血液を作るホルモンが減少することで貧血になることがあります。

                        などがあります。

初期では、多尿、体重減少、被毛の艶の低下、食欲低下などが認められ、進行期になると元気食欲の廃絶、高度な体重減少、下痢、脱水消化管出血など様々な症状が出てくるようになります。

まとめ

慢性腎臓病は進行性の疾患であり、一度失われた腎機能は基本的に元には戻りません。しかし、早期に発見して適切な治療や食事管理を行うことで、進行を遅らせることが可能です。ご家庭で“いつもと違うかも”という気づきが健康を守る第一歩になります。気になる症状があれば、お早めにご相談ください。

腎臓の絵

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

こちらのリンクよりそれぞれのページに移行できますので、ぜひご参考にして下さい。

 

▼ 慢性腎臓病とは?⇨こちらから

▼ 必要な検査および診断について⇨こちらから

▼ 治療法について

※こちらのリンクは1週間ごとに更新しております。リンクがない場合は更新までお待ちください。

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

Q&A

Q. 慢性腎臓病は治りますか?

A. 完治することは出来ませんが、症状を遅らせることは可能です。

 

Q. 慢性腎臓病の子の食事はどうしたらいいですか?

A. 食事については腎臓病のステージによって、お勧めの種類が変わってきます。ある程度ステージが進行している場合には、蛋白質やリン、カルシウムなどの成分が調整されている療法食が推奨される場合があります。

 

Q. 早期発見のためにはどうしたらいいですか?

A. 多飲多尿、食欲不振、体重減少などの症状が出てきた場合には注意が必要です。

 また、定期的な検診を実施することも早期発見に繋がります。

その他の記事

  • 腹腔鏡下避妊手術

    開腹手術では上からの視点のみで、傷口を大きく開かない限り腹腔内をよく観察することは難しいです。 胆嚢や肝臓 膀胱 …

    2年前
  • 「たくさん水を飲む」「たくさんおしっこする」は病気のサインかもしれません!

    こんにちは!最近は日ごとに気温があがり、夏の暑さが本格的に到来しつつあります。 私たちヒトと同じように、動物も暑くなるとのどが渇いてたくさん水を飲むようになり…

    9か月前
  • 「目が見えていないかも…」考えられる原因とは?

    犬は人よりも年を取るスピードが速く、7歳を超えるとシニア期に入ります。 年を取れば取るほど病気も増えていきますが、目もその一つです。 「最近物によくぶつかるよう…

    2年前
  • 犬の乳腺腫瘍

     犬の乳腺腫瘍とは、雌犬で一般的に認められる腫瘍であり、雌犬の全腫瘍中52%を占め、約半数が悪性です。臨床徴候としては乳腺内に単一または多発性に結節を認め、悪性の場合は急速…

    2年前
  • 整形外科

     整形疾患というと骨折が思い浮かぶと思いますが、その他にもワンちゃんネコちゃんで起こりやすい整形疾患があります。このページでは代表的な整形疾患に関してご紹介していきます。 …

    3年前
  • 消化器科

    『消化器疾患』吐出、嘔吐や下痢、食欲不振や体重減少などが認められたら消化器疾患を考えます。消化器とは、口、のど、食道、胃、小腸(十二指腸・空腸・回腸)、大腸、肛門まで続く消…

    3年前
  • 高カルシウム血症

    普段血中のカルシウム濃度は厳密に調整されていますが、恒常性が破綻してしまうと高カルシウム血症が生じてしまいます。軽度の高カルシウム血症の場合は無症状のことが多く、偶発的に見…

    2年前
  • 犬アトピー性皮膚炎|病態について

    アトピー性皮膚炎とは、 「遺伝的素因を有した、痒みを伴うT細胞(炎症細胞の一種)を主体とした炎症性皮膚疾患」 と定義されています。 「遺伝的素因」を有して…

    1年前
  • 副腎皮質機能低下症(アジソン病)について解説 | 最近いつもより元気や食欲がないは病気のサインかも?

    最近、” 少し元気がない " や " 食欲がいつもよりない " などの症状が見られることはありませんか? 副腎の病気には機能が下がってしまう、副腎皮質機能低下症(アジ…

    4か月前
  • 肝生検

    健康診断で『肝臓の数値が高いですね』と言われたことや過去に『黄疸があり大変厳しい病気です』と動物病院で診断されたことはありませんか? 猫ちゃんの肝臓の病気は栄養性、感…

    6年前