ご予約はこちら
045-932-5151
2020年8月21日

内視鏡 異物除去

内視鏡症例をご紹介いたします。

果物の種を飲み込んでしまったワンちゃんで内視鏡によって摘出を行いました。

異物、誤食の中で桃の種など果物の種は高確率に腸に詰まり、消化管閉塞症をおこす可能性のある危険な異物です。

飲み込んだことを早期に確認できれば大きさによっては催吐処置で吐かせたり、内視鏡で摘出することで将来起こるであろう閉塞を未然に防ぐことができます。

消化管閉塞は嘔吐を繰り返し、ぐったりした状態で来院されることも多く場合によっては麻酔のリスクもハイリスクとなることもあります。一方、内視鏡で摘出する場合は一般状態が良好に維持できていることがほとんどで麻酔のリスクもほぼありません。

今回は飼い主様の目の前で飲み込んだとの事ですぐに来院が可能だったためすぐに処置を行うことができ、摘出後にはすぐ元気になり退院していきました。

STILL IMAGE

異物は運が良ければ便として出てきますが、もし万が一腸に詰まってしまうと大きな手術が必要になることがあります。
もし早めに、『何かを食べてしまった』と気づいた時には、いつでもご連絡ください。

その他の記事

  • 尾状葉乳頭突起の肝葉切除(肝細胞癌) 

    犬の肝臓の腫瘍性疾患において一番多く発生する腫瘍は肝細胞癌です。日常の臨床的にもよく遭遇する腫瘍で、発生の形態によって孤立性、多発性、び慢性に分けられます。経過としては徐々…

    1年前
  • 糖尿病性ケトアシドーシス

    糖尿病性ケトアシドーシスとは内科エマージェンシーの1つであり、糖尿病が進行して発症します。発症メカニズムとしては、インスリン不足によりブドウ糖の細胞内への取り込みが減り、代…

    5年前
  • 尾状葉乳頭突起の肝葉切除(肝細胞癌) 

    犬の肝臓の腫瘍性疾患において一番多く発生する腫瘍は肝細胞癌です。日常の臨床的にもよく遭遇する腫瘍で、発生の形態によって孤立性、多発性、び慢性に分けられます。経過としては徐々…

    1年前
  • 循環器科

    循環器疾患とは血液を全身に循環させる臓器(心臓や血管など)が正常に働かなくなる疾患のことです。代表的な疾患としては、心臓病(弁膜症、心筋症)、高血圧、脳血管障害などがありま…

    2年前
  • 胆泥症・胆嚢粘液嚢腫

     胆嚢とは、肝臓で作られた胆汁の貯留を行う臓器で、方形葉と内側右葉に埋まるように位置しています。胆嚢から発生する疾患には胆石、胆泥、胆嚢粘液嚢腫および胆嚢炎などがあります。…

    3年前
  • 腹腔鏡補助下で実施した潜在精巣摘出術

     潜在精巣とは片側または両側の精巣が陰嚢内に下降していない状態をいいます。ビーグルや雑種犬における精巣下行のタイミングは生後30~40日と言われており、2ヶ月齢の時点で精巣…

    1年前
  • 犬の椎間板ヘルニア

     椎間板ヘルニアは、犬において最も遭遇する頻度の高い神経疾患の一つです。椎間板は椎骨間(背骨と背骨の間)の緩衝材として存在しています。この椎間板が変性し、脊髄を圧迫すること…

    2年前
  • 熱中症

    熱中症とは? 熱中症は高温多湿環境下や過度な運動によって、体内に熱が…

    2か月前
  • べトスキャン イマジストが導入されました!

    この度、国内初のAI技術を応用した検査と専門医による診断サービスが可能な"べトスキャン イマジスト"という検査機器が当院に導入されました!     …

    11か月前
  • リンパ節生検を実施した犬の小細胞性リンパ腫/慢性リンパ球性白血病(CLL)の症例

     慢性リンパ球性白血病(CLL)は腫瘍化したリンパ系細胞が分化能を有しているために成熟リンパ球が増加する疾患で、腫瘍性病変の原発部位が骨髄である場合は慢性リンパ性白…

    12か月前