ご予約はこちら
045-932-5151
2024年4月14日

腹腔鏡下肝生検

 ワンちゃんやネコちゃんでも健康診断で肝臓の数値が高い子を多くみかけます。一般的には症状がなく、元気そうにみえる子がほとんどですが、重病が隠れていることもあります。

 まずは数値がどの程度かにもよりますが、基本的に再検査をお勧めしています。再検査で正常値を示していれば安心ですが、高値が持続するようであれば超音波検査や肝機能検査を実施し、状況によっては原因追究のために肝臓の組織検査を実施します。

 従来の肝臓の組織検査はお腹を大きく開けないと肝臓の観察が困難でしたが、近年獣医療でも取り入れられるようになった腹腔鏡を使用することにより、格段に小さな傷で検査を実施することが可能になりました。

 

従来の肝生検
腹腔鏡を用いた肝生検

  

 

腹腔鏡を用いた肝生検
腹腔鏡を用いた肝生検
腹腔鏡を用いた肝生検
腹腔鏡を用いた肝生検

 

 腹腔鏡手術ではお腹にトロッカーという筒状の器具を挿入し、ガスを入れて膨らませるため小さな傷でお腹の中をよく観察することができます。カメラを通して拡大してみることもできるため、細かな血管等も観察することができます。

 

開腹手術の傷
腹腔鏡手術の傷

 今まではお腹の傷が大きくなってしまうため入院が必要でした。腹腔鏡手術では術後の体調にもよりますが、日帰りすることも可能です。肝臓の数値が高く、治療方針に悩まれているようであればお気軽にご相談ください。

腹腔鏡下避妊手術

・腹腔鏡補助下潜在精巣摘出術

その他の記事

  • 2024年の春の健康診断まとめ

    今年も春の予防シーズンが落ち着き、夏本番が近づいてきていますね。今年は早い時期から猛暑が続いているので、熱中症には十分気をつけて下さい。 ここからは、今年度の4~6月…

    2年前
  • 犬の弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)

    犬の弁膜症:僧帽弁閉鎖不全症(MMVD)   僧帽弁閉鎖不全症(以下 MMVD)は犬の心臓病の代表的な疾患です。犬の心臓の構造は人と類似しており、2心房2心室で…

    3年前
  • 胆嚢摘出術および総胆管ステント設置を実施した犬の1例

    胆嚢粘液嚢腫とは、胆嚢内に可動性の乏しい胆汁由来の粘液状物質が過剰に貯留した状態です。この粘液状物質が過剰に貯留してしまうと胆嚢拡張を起こしたり、胆汁の流れ出る通り道である…

    12か月前
  • 総合診療科

    例えば、嘔吐や下痢が認められれば、何となく消化器が悪いのかな?と考えることができますし、咳をしていれば呼吸器かな?と予測することができます。しかし、「なんかいつもと様子が違…

    3年前
  • 先天性門脈体循環シャント

     先天性門脈体循環シャントは生まれつき血管に異常のある病気です。なんとなく元気がなかったり、成長が悪かったりと特異的な臨床徴候を出さないこともあり、血液検査をしないとわから…

    2年前
  • 短頭種気道症候群

    短頭種気道症候群とは多くが先天性で、パグやフレンチブルドッグなど短頭種に生じる疾患の総称です。外鼻腔狭窄、軟口蓋過長症、気管低形成を先天的に生じ、持続的な気道抵抗の増加によ…

    3年前
  • 腫瘍科

     獣医療の発展に伴いペットの長寿化が進み、ペットの死因でも悪性腫瘍(ガン)が上位を占めるようになってきました。   犬の平均寿命 14.76 歳、猫の平…

    3年前
  • 肝中央区域の腫瘍および胆嚢を一括切除した犬の一例

    近年では、獣医療の発達とともに犬猫の長寿化が認められるようになり、腫瘍と診断される子も増えてきています。腫瘍の中でも肝臓腫瘍は稀であり、肝臓自体は”沈黙の臓器”とも呼ばれ…

    1か月前
  • 腹腔鏡下避妊手術

    開腹手術では上からの視点のみで、傷口を大きく開かない限り腹腔内をよく観察することは難しいです。 胆嚢や肝臓 膀胱 …

    2年前
  • 心タンポナーデ

     心タンポナーデとは心膜腔(心臓の外側)に液体(心嚢水)が貯留し、心臓を圧迫することで心臓の動きが制限され、機能不全を起こした状態です。全身に血液を送ることが出来なくなり、…

    3年前