副腎皮質機能低下症(アジソン病)について解説 | 最近いつもより元気や食欲がないは病気のサインかも?
最近、” 少し元気がない ” や ” 食欲がいつもよりない ” などの症状が見られることはありませんか?
副腎の病気には機能が下がってしまう、副腎皮質機能低下症(アジソン病)というのがあります。アジソン病では、アジソン病だとすぐわかる特異的な症状がないため、重症化して初めて気づくケースも少なくありません。
今回はこの副腎皮質機能低下症(アジソン病)について解説していきます。
もしかして?と思った飼い主様はぜひ最後までご覧ください。
📌 目次
▼ 副腎皮質機能低下症(アジソン病)とは?
▼ よく見られる症状について
▼ 必要な検査および診断について
▼ 必要な治療について
副腎皮質機能低下症(アジソン病)とは?
副腎皮質機能低下症は副腎皮質から分泌されるホルモンが少なくなる病気のこと言います。
原因としては、自然発生によるものや医原性によるものが報告されていて、原発性(副腎皮質の萎縮または破壊が原因)または二次性(腫瘍の浸潤、炎症、感染、梗塞、外傷による下垂体または視床下部の機能不全などが原因)によって発症します。中でも、原発性の副腎皮質機能低下症のことをアジソン病と言います。犬では比較的まれな病気で、猫では非常にまれな病気であるとされています。幅広い年齢で診断はされますが、若齢~中齢の犬での発生が多いとされています。
アジソン病には定型アジソンと言われるものと、非定型アジソンと言われる大きく2つの種類があり、典型的なアジソン病(定型アジソン)では副腎皮質から分泌されるグルココルチコイド(主にコルチゾール)とミネラルコルチコイド(主にアルドステロン)の両者が不足しますが、非定型アジソンではグルココルチコイドのみが不足します。
アジソン病の症状は、副腎皮質の機能の約90%が失われたことで現れます。そのため、初期には副腎皮質の予備能力が残っているため、ストレスが加わったときだけ間欠的に見られます。

アジソン病は放置すればショック(副腎クリーゼ)を引き起こし、死に至る可能性があるため、適切な診断や治療が必要となります。早期の発見は難しいですが、症状が出ている場合は注意が必要となります。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
こちらのリンクよりそれぞれのページに移行できますので、ぜひ参考にしてみてください。
▼ 治療法について
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
Q&A
Q. 副腎皮質機能低下症(アジソン病)の検査は行っていますか?
A. はい。当院ではアジソン病に対する検査を行っております。
Q. 副腎皮質機能低下症(アジソン病)に対する治療は行っていますか?
A. はい。当院ではアジソン病に対する治療も行っております。
その他の記事
-
気管支鏡を実施した猫の症例
呼吸器疾患に対する検査にはX線検査やCT検査等の画像診断に加えて、血液検査(動脈血液ガス分析)や気管支鏡検査、肺生検(病理検査)などが挙げられます。消化管や肝臓などの他の…
4年前 -
かかると大変なフィラリア症や予防について解説
毎年春になるとフィラリア予防という言葉を耳にすると思います。なんとなくわんちゃんに害がありそうだから、健康診断のついでにやっておこうかな?本当にフィラリアの検査って必要な…
3年前
-
猫の盲腸腺癌
猫の体重減少には様々な原因があります。甲状腺機能亢進症や慢性腎不全、糖尿病や腫瘍などが代表的な疾患です。特に、このような病気は急激に体調に変化をもたらすわけではなく、ゆっく…
4年前 -
猫の子宮蓄膿症は若い子でも発症する?原因と治療について。
「子宮蓄膿症」とは、避妊手術をしていない女の子の犬/猫ちゃんの子宮に細菌が感染し、膿が溜まってしまう病気です。 今回は猫の子宮蓄膿症について詳しく解説します。 …
2年前 -
犬と猫の副腎腫瘍について解説 | よくお水を飲む、尿が薄くて多いは病気の初期症状かも!? ~症状編~
こちらの記事では副腎腫瘍の症例で良く認められる症状について解説していきます。 副腎腫瘍の性質や種類によって出てくる症状は様々になります。 ぜひ最後までお読みいた…
12か月前 -
腹腔鏡下肝生検
ワンちゃんやネコちゃんでも健康診断で肝臓の数値が高い子を多くみかけます。一般的には症状がなく、元気そうにみえる子がほとんどですが、重病が隠れていることもあります。 …
2年前 -
角膜疾患(潰瘍性角膜炎)
角膜疾患とは、角膜、いわゆる黒目の部分に起こる疾患を指します。角膜疾患では「目を開けずらそう」「涙や目ヤニの量が多い」「まぶしそうにしている」という症状がよく見られます。 …
3年前 -
鼻梁にできた多小葉性骨腫瘍
多小葉性骨腫瘍は犬の頭蓋骨にできることの多い骨の腫瘍です。局所で拡大し脳を圧迫することで神経症状を示すことも少なくありません。今回は鼻梁部(鼻と頭蓋骨の間)にできた多小葉性…
3年前 -
紐状異物
紐状異物は危険な異物の一つで、特に猫に多く見られます。 消化管は食べ物を消化・吸収するために蠕動運動をしています。紐によって手繰り寄せられた消化管は、蠕動運動によって…
3年前 -
肺高血圧症
今回の症例は『肺高血圧症(pulmonary hypertension: PH)』です。
肺高血圧症は肺動脈圧の上昇を主として、様々な疾患から2次的に生じることの多い…6年前
