- ホーム
- 症例
- 消化器の病気/総合診療科
- 内視鏡 異物除去
2020年8月21日
内視鏡 異物除去
内視鏡症例をご紹介いたします。
果物の種を飲み込んでしまったワンちゃんで内視鏡によって摘出を行いました。
異物、誤食の中で桃の種など果物の種は高確率に腸に詰まり、消化管閉塞症をおこす可能性のある危険な異物です。
飲み込んだことを早期に確認できれば大きさによっては催吐処置で吐かせたり、内視鏡で摘出することで将来起こるであろう閉塞を未然に防ぐことができます。
消化管閉塞は嘔吐を繰り返し、ぐったりした状態で来院されることも多く場合によっては麻酔のリスクもハイリスクとなることもあります。一方、内視鏡で摘出する場合は一般状態が良好に維持できていることがほとんどで麻酔のリスクもほぼありません。
今回は飼い主様の目の前で飲み込んだとの事ですぐに来院が可能だったためすぐに処置を行うことができ、摘出後にはすぐ元気になり退院していきました。


異物は運が良ければ便として出てきますが、もし万が一腸に詰まってしまうと大きな手術が必要になることがあります。
もし早めに、『何かを食べてしまった』と気づいた時には、いつでもご連絡ください。
その他の記事
-
角膜疾患(潰瘍性角膜炎)
角膜疾患とは、角膜、いわゆる黒目の部分に起こる疾患を指します。角膜疾患では「目を開けずらそう」「涙や目ヤニの量が多い」「まぶしそうにしている」という症状がよく見られます。 …
2年前 -
膝蓋骨脱臼の整復
膝蓋骨脱臼は小型犬に多い整形疾患です。膝蓋骨が大腿骨の滑車溝から外れてしまうことで膝関節伸展機構が正常に機能せず、膝をうまく伸ばせない状態になってしまいます。典型的な臨床…
2年前
-
犬の尿石症について ~症状や治療法について説明します~
尿石症とは?
尿石症とは、腎臓や尿管、膀胱、尿道などの尿路のいずれかの部位に結石ができる病気です。結石が存在する部位によって、…2か月前 -
フィラリア予防
毎年春になるとフィラリア予防という言葉を耳にすると思います。なんとなくわんちゃんに害がありそうだから、健康診断のついでにやっておこうかな?本当にフィラリアの検査って必要なの…
2年前 -
尿管結石摘出術
尿管結石は文字通り腎臓と膀胱をつなぐ『尿管』に結石が詰まってしまい、二次的に腎臓に損傷が生じる疾患です。片方の尿管に閉塞しただけでは主だった症状は認められませんが…
2年前 -
高悪性度消化器型リンパ腫を外科摘出後、抗がん剤を行なった猫
消化器型リンパ腫は猫のリンパ腫のうち最も多くの割合を占めるものであるのと同時に、猫の消化管において最も発生率の高い腫瘍としても知られています。 症例 猫 雑…
1年前 -
犬アトピー性皮膚炎|病態について
アトピー性皮膚炎とは、 「遺伝的素因を有した、痒みを伴うT細胞(炎症細胞の一種)を主体とした炎症性皮膚疾患」 と定義されています。 「遺伝的素因」を有して…
12か月前 -
心室中隔欠損症(VSD)
心臓は、様々な臓器に酸素を供給するために血液を送り出す器官です。 全身に酸素を供給した血液(=酸素が少ない血液。青い部分)を取り込んで、肺で酸素を取り込んだ血液(…
1年前 -
消化器科
『消化器疾患』吐出、嘔吐や下痢、食欲不振や体重減少などが認められたら消化器疾患を考えます。消化器とは、口、のど、食道、胃、小腸(十二指腸・空腸・回腸)、大腸、肛門まで続く消…
2年前 -
狂犬病予防
”狂犬病予防接種”、皆さんは毎年きちんと接種されていますか?どうして毎年接種しないといけないの?接種の必要はあるの?と思う方もいるかもしれません。狂犬病は皆さんが思…
2年前